DizzyMizzLizzy

彗星の如くHR/HMシーンに現れ、僅か二枚(ミニライブアルバムは除く)のアルバムを残して解散してしまったバンドがディジー・ミズ・リジーだ。
ディジー・ミズ・リジーはデンマーク出身の三人組で、Tim Christensen(ヴォーカル、ギター)、Martin Nielsen(ベース)、Soren Friis(ドラム)という編成。 詳しい年齢については調べてないので分からないが、CDなどを見る限り、3人とも若くて20代前半(前後)であったろうと思われる。特にプロとしてのキャリアは以前にないようだ。
キーマンであるギター兼ヴォーカルのティムはニル・ヴァーナなどのグランジ・オルタナ系の同時代の新しい音楽も吸収しつつ、レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ピンク・フロイドといった古い音楽も好きだと インタビューなどには答えている。そして忘れてはいけないのがバンド名の由来だろう。 Dizzy Mizz Lizzyというのはビートルズの曲名が由来となっていることから分かるようにティムはビートルズおたくでもあったのだ(笑) それは2ndアルバムでジョンレノンへのリスペクトソング「11:07 PM」という曲を作っていることからも分かる。
ライブではシド・バレット在籍時のピンク・フロイドの曲のフレーズを奏でてたりもしたらしい。 それらの曲は明らかにリアルタイムで聴いていたものではないはず。だから、単におっさんが昔若い頃に聴いていた音楽を懐かしむといった感覚でなく、まったく新しいものを聴く感覚であったのだろう。
こうして、Dizzy Mizz Lizzyの90年代ロック+70年代(60年代)ロックという新種のロックバンドとしての道が開けたのだ。
曲調はモッシュピットが出来てしまうような縦ノリロックからキャッチーなポップナンバーに正統派バラードまで幅広い。 まあ、ティムの好みが前述のように幅広いから出来あがるものも幅広いんだと思う。 でもね、唯一つ常に曲の中にある要素というのがメロディーなんですな。どんな曲でもメロディアスなんですよ。 じゃあ、メロディアスハードロックといってしまえば良いと思われるだろうが、そう簡単には決め付けられない。 アメリカの産業ロックバンドでもある種の型があるし、イギリスのメロディアスバンドにも型はある。 そういう型ってやはり先輩バンドから続いてきたもので、そのルーツってのは、やはり殆どが一本道で示せるでしょう。 ディジーの場合そのメロディアスさのルーツはビートルズにあるんだろうけど、それだけがルーツでないって点で少々他と違う。
要するに型がない。前衛的ともいえる。構成も中間にソロを挟んだ普通のロックで4分前後の曲が大半で6分台の曲がないのにプログレッシブな感じ。やはり、その点90年代+70年代は特殊なのだ。

そうそう、蛇足ですがわしのポストペットのペット、ディジー君はDizzy Mizz Lizzyから取りました。
ということはルーツはビートルズ?(゚-゚)?

 

Dizzy Mizz Lizzy/ディジー・ミズ・リジー
dizzy1st.jpg (48951 バイト) 上に沢山書いてしまいネタがないっす(T_T)
1曲目のイントロダクションに引き続き演奏される2曲目はリフが印象的。
 爽やかでガッツのあるティムのボーカルは聴き手の胸に焼きつきます。もう一度聴くと、インストが骨太なのにも気付きます。ロックの大原則である、骨太さという点では何の不満もありません。 一部のHR/HMバンドではスピードやヘヴィさは持ち合わせながら、ロックの大原則である骨太さを持ってないのがいる。それじゃあ、いくら速かろうが重たかろうが途中で骨折をしてしまいかねない(笑) あくまでもリズム隊は強力なビートを、ボーカル、ギターはメロディーをという姿勢を貫くことで簡単に成り立つことです。 まあ、わしが好きなバンドが全て骨太であるわけでもないですが、これは爽快感があります。
 それと、このアルバムのクライマックスは5曲目の「グローリー」に決りでしょう。ディジー・ミズ・リジーの真髄といえます。
ドライブするビートに極めてポップでメロディアスな歌メロとギターが被さる。加えて少しだけ哀愁を帯びてんですな。 バリバリの泣きメロっていうのもはっきしいって好きですが、スパイスとしての泣きメロも気持ちいい。 どちらにしても上質な泣きメロは名主役としても名脇役としても通用する。
 ちなみにこのアルバムは本国デンマークで約40万枚売れて大ヒットとなりました。人口が約500万人のデンマークでは驚異的な枚数が売れたことになります。 日本の人口の約24分の1と考えてみると分かりやすいですな。24かけると960万枚…宇多田ヒカルは目でありませんな。
 日本でも評価されて雑誌BURRN!のブライテストホープ(新人賞)に選ばれもしました。しかし、このバカ売れがその後の彼らを狂わしたのかもしれない。
1994発表のデビューアルバム
Rotator/ローテイター
rotator.jpg (35136 バイト) 1stと比べると、よりメロディアスになり、ごった煮感覚も若干薄れ ある程度バンドの傾向がはっきりしてきた。どちらかというと、オールドロックの新解釈といった感じがします。それでも、既存の型に収まらない バンドであることには変わりない。メロディー至上主義者であるわしにとっては1stよりも聴き易い事も確か。 熟成してまろやかになった分刺激が少なくなったということっす。
 曲単位で見ると「11:07 PM」「ファインド・マイ・ウェイ」を筆頭にシングルカットできそうな曲がごろごろしています。
 やはり、ここでも骨太ビート+メロディー+ほのかな哀愁が感動させてくれます。
 このアルバムでは大々的?に日本ツアーもして、東京公演だけでなく地方4ヶ所も回りました。
 しかし、3rdの作成に入ってからまもなくしてメンバー間の方向性の違いを理由にディジーは解散…
 もしかしたら大物になれたかもしれないのに残念。
96年発表の2nd

 

 

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